はじめに

Yujin美容外科でよくいただくご質問から始めましょう。「フェイスリフトを受ける場合、ボトックスも必要ですか？」というものです。確かに、フェイスリフトはたるんだ皮膚を引き上げる手術です。しかし、ここには大きな違いがあります。フェイスリフトは重力によるたるみを改善しますが、ボトックスは筋肉の動きによってできるシワに効果があります。両方を組み合わせることで、より自然で若々しい印象を目指すことができます。

フェイスリフトの限界を知る

韓国の美容文化では、劇的な変化ではなく、自然な美しさを引き出すことが重視されています。フェイスリフトは、あごのラインを整えたり、たるんだ頬を引き上げたり、ゆるんだ皮膚を引き締めたりするのに効果的です。しかし、笑ったり、しかめたり、目を細めたりといった表情の繰り返しによってできる細かいシワ（表情ジワ）は、手術だけでは消すことができません。

これらの「ダイナミック・リンクル（動的シワ）」は、額や目の周り、眉間などによく見られますが、皮膚を引き締めるだけでは改善しません。そのため、多くのフェイスリフト患者様は、手術とボトックス注射を組み合わせることで、より自然な若返り効果を得ています。ボトックスはフェイスリフトの代わりではなく、仕上げの役割を果たします。

医学的な観点からも、手術とピンポイントの神経調整（ボトックスなど）を組み合わせることで、顔の構造的な老化と表情による老化の両方に対応できます。これは、韓屋（伝統家屋）を修復するのに似ています。まずは木の梁（構造）をしっかりと補強し、次に屋根瓦（細部）も丁寧に整える必要があるのです。

ボトックスの効果：表情の洗練

フェイスリフトが皮膚を引き上げるのに対し、ボトックスは表情ジワをやわらげます。特定の筋肉を一時的にリラックスさせることで、目尻のシワ（カラスの足跡）、眉間のシワ、額のシワなどが目立ちにくくなります。その結果、リフトアップしたお顔に調和した、なめらかで落ち着いた印象を実現します。

「ボトックスを打つと表情が固まってしまうのでは？」と心配される方も多いですが、ユジン美容外科ではすべての施術をカン医師が担当し、お一人おひとりの筋肉の動きに合わせて最適な量を調整しています。目指すのは筋肉を完全に動かなくすることではなく、自然な表情を保ちながらシワを最小限に抑える、繊細なコントロールです。

私たちはマイクロドージングやカスタムマッピングなど、高度な技術を用いて施術を行います。これにより、自然な表情の動きを損なわず、不自然な硬さや人工的な印象を防ぎます。笑顔や感情表現はそのままに、深いシワだけを目立たなくすることが可能です。

フェイスリフトの過程でボトックスを取り入れるタイミング

一般的に、2つの方法があります。

1. 手術前のボトックス：手術の1〜2週間前に注射し、表情筋の動きを弱めることで、術後の回復時の緊張を和らげます。

2. 手術後のボトックス：腫れが落ち着いた後（通常は手術の3〜4週間後）に施術し、仕上がりをより美しく整えます。

ユジン美容外科では、手術の前後にビデオ解析を用いて表情筋の動きを評価し、最適なタイミングを判断します。筋肉の動きがどのようにシワに影響しているかを理解することで、ボトックスが最も効果的な部位を見極めることができます。

重要なポイント：フェイスリフト後は、たるみで隠れていたシワがより目立つことがあります。ボトックスはそのギャップを埋める役割を果たします。

医師の一貫した担当が大切な理由

ユジン美容外科の大きな特徴は、担当医が一貫して治療を行う「ワンドクター制」です。カン医師がフェイスリフト手術からボトックス注射まで、すべてを担当します。この一貫性により、伝達ミスがなくなり、施術同士のバランスも最適に保たれます。

多くのクリニックでは、手術は外科医が行い、ボトックスは別の医師やスタッフが担当することが一般的です。その場合、連携が取れず、例えばリフトアップした頬と合わないほど眉が下がりすぎてしまうなど、仕上がりに違和感が出ることがあります。

ワンドクター制なら、カン医師が最初から最後まであなたの若返り治療を計画・実施します。手術でどのように組織を動かしたか、筋肉がどのように働いているかを正確に把握しているため、最適な施術が可能です。

この体制によって、

• 手術と注射などの施術が自然に調和する

• やりすぎや左右差の予防がしやすい

• 顔全体の美しさが統一される

メンテナンスと長期的な戦略

フェイスリフトの効果は7〜10年、あるいはそれ以上続くことがあります。一方、ボトックスは3〜6ヶ月ごとに再施術が必要です。しかし、ボトックスには大きなメリットがあります。長期間使い続けることで、見た目を維持するだけでなく、筋肉が強く収縮しにくくなるように“トレーニング”されるのです。

この「筋肉の再教育」効果によって、しわが徐々に目立ちにくくなり、フェイスリフトの若々しさも長持ちします。ユジンの幹細胞を用いた脂肪注入などの再生医療と組み合わせることで、単に若さを保つだけでなく、エイジングの進行自体を遅らせることができます。

さらに、ボトックスは肌への負担を軽減し、時間とともに肌の質感やハリ、毛穴の目立ちにも良い影響を与えます。40代から60代の方にとっては、追加の手術に頼らず、自然で美しいエイジングを目指せる選択肢となります。

どんな方に特におすすめ？

すべてのフェイスリフト患者様がボトックスを必要とするわけではありませんが、多くの方に効果が期待できます。特に、以下のようなお悩みをお持ちの方におすすめです：

• 眉間（みけん）の深いシワ

• 額の目立つ横ジワ

• 目尻のシワ（カラスの足跡）や鼻筋のシワ（バニーライン）

• 筋肉の動きに左右差がある場合

ユジンの診断では、どこに老化のサインが出ているかだけでなく、どのように進行しているかも重視します。例えば、目を細める癖やストレスによる表情のクセでシワができる方もいれば、筋肉の動きに微妙な左右差が現れる方もいます。私たちは、こうした個々のパターンに合わせて、オーダーメイドのボトックスプランをご提案します。

ボトックスが初めての方も、長年ご利用の方も、お一人おひとりの美しさを引き出すために、総合的な美容プランの中で最適なボトックス施術をご案内します。決して画一的なご提案はいたしません。

ユジンの違い

ボトックスとフェイスリフトの治療を丁寧に組み合わせることで、より自然で長持ちする仕上がりが実現します。これこそが再生美容の本質です。芸術性、解剖学的知識、そして一貫性を融合させたトータルな美容体験を提供します。

ユジンでは、その体験の中心に「一人の信頼できる専門医によるオーダーメイドのケア」という理念があります。カン医師は、単にお肌を治療するだけでなく、その奥にある表情や感情までも大切にしています。

まとめ

手術は顔の土台を整え、ボトックスは表情を美しく仕上げます。これらを一人の経験豊富な医師が計画・施術することで、若々しさだけでなく、顔全体のバランスと調和を取り戻すことができます。

もしフェイシャルリジュビネーション（顔の若返り）をお考えなら、ボトックスとフェイスリフトが同じ医師によって行われるか、クリニックに確認してみてください。また、ユジン美容外科のように、統合的なケアを標準としているクリニックもご検討ください。

ここでは、細やかな変化が大きな効果を生み出します。それは、丁寧に、継続的に、そして正確に計画されているからです。